amazarashiと人生

amazarashiと自分の人生について書く。 13歳の11月17日、amazarashiの「つじつま合わせに生まれた僕等」を聴いた。同日に網膜色素変性症であるという手紙が届いた。光を失うかもしれない病であるということを知った日に、大きな光に出逢ったのだと後に思うよ…

悪夢

今朝、怖い夢を見た。 僕は母親の実家に居た。母親と何か口論になって、二度と会いたくないと叫ばれた。僕は深夜に皆が寝静まった時に家を飛び出して、最寄り駅まで行ったが、財布を忘れたことに気が付き、父を呼んで、父と共に実家に戻って荷物をまとめた。…

知的障害者との関わりについて

僕は6歳の時、知的障害を伴うダウン症の15歳の女性と同室で生活していた。 彼女は殆どコミュニケーションができなかった。僕は幼心に、なぜこの人は顔が違うのだろう、変な声を出すのだろう、僕より子ども扱いされるのだろう、行動がおかしいのだろうと思っ…

今年の目標

・杉山登志郎先生と熊谷先生の本を読む →最近本を読めてないなあ……・2/15まで107441円で過ごす →膀胱炎の薬が高くてピンチ・寝る時間をコンパクトにする →腹痛で寝込んでる日が多い・管理的な食生活を身につける →全人格の協力を要する・年内に電気炉とその…

解離と聴覚障害

今日、補聴器店で聞こえのチェックをした。スピーカーから「あ」「ら」「む」など様々な音が出て、それを書くというものだ。 補聴器店の店員さんに頼み込んで、僕とゆたか、それぞれ別々に検査してもらえることになった。というのも、僕とゆたかでは耳の聞こ…

人魂の生態

最近、虚ろな部屋という空想上の部屋に行くと青白い人魂が居る。虚ろな部屋は電球が裸で天井からぶら下がっていて、木でできた部屋だ。窓からは満天の星空が見える。しかし出入り口はなく、気温というものは存在せず、空気の流れさえない。 人魂は普段、僕の…

ママとお母さんのこと

母と縁を切った直後はかなりしんどい状態だった。主治医に「これからよほどのことがない限り会わない覚悟はあるのか」と繰り返し問い詰められて怖かったからというのもある。でもそれで踏ん切りがついた。本当に会わないのだと決められた。 僕はもう、ママの…

人格と性欲の話

今、僕を含めて10の人格が居る。そのうち、活発に活動しているのは僕とゆたかの2人だけだ。人格が分かれている場合、性欲はどうなるのか? そういったことについて、あまり多くは語られていないように感じる。だからこそ、敢えて書いてみる。同じことで悩ん…

妄想

妄想に取り憑かれるとはどのような感じなのか、僕は経験したことがない。 妄想について書く。 5年ほど前、他の人格が高校に通っていた。勿論人格交代も日常的にあっただろう。他の人格を彼と呼ぶことにする。彼は男子クラスメイトに好意を抱いていた。それは…

檸檬

1ヶ月ほど前、家の近くに檸檬の木があるのを発見した。その時のぼくは死にたくてたまらなかったから、「この檸檬が収穫されたら死のう」と決意した。死に方はまだ決めていなかった。 それからできる限り毎日そこに通った。檸檬は少しずつ少しずつ大きくなり…

母のこと 1

僕らは5年前に母親と縁を切った。理由は、僕らが生き残るためだった。そして今年10月に電話で久々に連絡を取った。今ならやり直せるかもしれないという淡い期待があった。でも駄目だった。母親は自分にとって都合の悪いことを全て忘れていた。人間じゃないと…

とある教員のこと

ぼくらが6歳の時、聾学校に新しい教師が来た。巨体の男性だった。当時40代半ばだったろうか。厳つい顔だった。 寄宿舎に来た時はよく一緒に遊んだ。トランプとかウノとか、そんな遊びだったと思う。一見怖そうだけど悪い人ではないと当時は感じていた。先生…

手話のこと

ぼくは聾学校という、耳が聞こえにくい人が通う学校で育った。そこには色々なコミュニケーション手段があった。 キューサインといい、子音だけを手で表し、母音を口で表すもの。だから覚えなくてはならないのは、あかさたなはまやらわ、ん、その他濁点などだ…

人格によって違うこと

消えた人格も含めて全部で11の人格がいる。 それだけいると、それぞれ個性もはっきりとしてくる。 例えばゆたか。 ゆたかは誰よりも目が見えていて、眼鏡も要らない。白杖がなくてもすたすた歩いていける。(危ないから使わせるようにはしているけれど) 補聴…

記憶

時々ぼくは思う。自分が虐待されていたなんて、嘘だったんだと。自分は両親に愛され、きちんとした教育を受け、大人になったのだと。 ではなぜぼくは子ども人格なのだろうか。身体と心の年齢が一致しないのだろうか。なぜ11もの人格が必要だったんだろうか。…

子ども人格として生きるということ

ぼくは20歳の身体の中にいる、10歳の子ども人格だ。でも語彙量はきっと大人に匹敵する。アナログ時計も読めないし、二次方程式も分からないけれど、言葉ならたくさん知っているし、自在に操ることができる。 ぼくは大人のふりをして外の世界の人と話す。でも…

消えたひとのこと

ぼくは10歳の「子ども人格」だ。ぼくは20歳の身体の中にいる人格のひとり。名前は「ゆう」。ぼくの他に、猫や人外も含めて10の人格がいた。そのうちのひとりの話を、今日はする。そのひとの名前は「ゆたか兄」。ゆたか兄は身体の年齢と一致していた。但し、…